感情労働はしんどい

感情労働とは、仕事をするうえで、自身の感情を抑えることが求められる仕事のこと。

世の中のほとんどの仕事に求められることかもしれないが、特に接客など人を相手にした仕事、対人援助職といわれる仕事が該当する。

私自身も、長い間、医療職をやっているので、この感情労働は身に染みていて、自然と仕事中は相手に対して笑顔でいることや、気分も多少上げて接することをしてしまう。

無意識にやっていることなので、自分では気づいていないことも多く、他人から見ると、人に対して一生懸命に頑張っているように見えるらしい。

そして、この感情労働にどっぷりはまってしまうと、自身の感情がわからなくなる恐れや、本当は悲しく気分が落ち込んでいるのに、仕事では笑顔で上機嫌でいることで、そのギャップに苦しむことにも繋がる。

ある程度の笑顔?微笑?はマナーとして必要な側面はあるかもしれないけど、自身の感情と表情が一致しているほうが健康でいられる。

感情と表情を一致させながら、仕事や社会生活を送るためには、感情をなるべくニュートラル、中立でいることがポイントかもしれない。

仏像の笑顔はアルカイックスマイルといって、喜んでいるようにも、悲しんでいるようにも見える、とてもニュートラルな表情だ。

とはいえ、生身の人間は仏様ではないので、常にアルカイックスマイルでいるなんて不可能。

せめて、できることは表情を作りすぎていないか、時々自分でチェックすることはしてもいいかも。