行きたくない

ホットラインの相談でよく聞く言葉のひとつ。

「学校へ行きたくない」

「会社へ行きたくない」

行きたくないのに、行かなければならない。

行っている人は偉くて、行けない人は悪い。

様々な思いが頭の中を駆け巡る。

私も、学校へ行きたくないと思いながらも、行かないとその後の人生が上手くいかなくなることを恐れる気持ちから、我慢して通っていた。

仕事へも行きたくないけど、行かないとお金がもらえないし、お金が得られないと生活できないなどなど。

「何かに行けないイコール生きていけなくなる」という信念が、学校や会社というものに、べったりしみついているのが今の社会。

周りの家族から、「行け行け」と責めたてられるのも、行きたくない人達の心をさらに追い詰めるものだ。なぜなら、そうして責めたてている家族も、嫌々学校へ仕事へ行ってきたから。こうして、家族の中で連鎖が続く。

コロナ禍で、会社に行かなくても自宅や好きな場所でリモートワークができる時代にはなったが、大部分の人達は会社に通っているのが現状。

行きたくないという言葉も、その中に含まれる思いは様々。多くの人と一緒にいること自体が苦手な人や、どうしても苦手な人と仕事しなければいけないのが苦痛とか、周りの人と比べてできない自分が嫌とか。

振り返ると、私は学校や職場へ行くと、周りの人達に意識が向いてしまってジャッジメントする気持ちが強くなり、それが辛かった。人をジャッジメントしているということは、私自身も、こうあらねばならないに自分を縛っていたから。

この仕事やこの勉強をするなら、こうあらねばだめだ。そんなことを自分に押し付けていた。

今は、比較的自分がやりたい仕事をさせてもらえているが、やっぱりやりたくないとか、行きたくない気持ちになることはある。

仕事以外で、興味があって申し込んだ講座や友人との遊びであっても、行く直前はなんだか億劫な気分にはなる。行ってしまえば楽しいのだけど。

そんな時は、自分を責めたてて目標を高くしすぎていないかをチェックするようにしている。

完璧にやろうとしていないかとか、自分に期待しすぎていないかとか。

「とりあえず行ってみるか」とか「行っただけでいいよね」とちょっとチカラを抜いて、ぼちぼちスタートする。

行きたくない思いに縛られている人のなかには、私のように自分に厳しすぎる人達もいるかもしれないと思って、私の行きたくないときの対処法を書いてみた。