何が起きるかわからないことが本当の豊かさ

私達人間は、これから先に何が起きるかわからないことに恐れを感じるように出来ている。

それゆえ、「安心、安全」と思えることをして日々繰り返して生活する。

それは、人から見たら「どこが安心、安全なの?」と疑問に思えるようなことさえ、その人にとっては安心安全を感じる「同じパターン」であったりする。

パートナーからのDVに苦しめられていても、パートナーとのお決まりのパターンを繰り返せることが、その人にとっての「安心」であることが多い。

なぜなら、同じ結末が予想できるから。

これは、辞めたくても辞められないことも、同じ仕組みになっている。

同じパターンを繰り返していてれば、その結末も大概同じなので、それが安心につながる。

人の深層心理はとても複雑に出来ていて、矛盾している。

ただし、このパターンが一生続く人もいるが、そうでない人もいる。

自然の不可抗力のようなものが働いて、そのパターンを崩さざる負えないことがおきる。

病気だったり、死別であったり、倒産であったり、リストラであったり、これらの出来事は一般的な価値観からすると不幸でネガティブな出来事になる。

もちろん、その時に感じる感情はとてつもない悲しみであったり、寂しさかもしれないが、その出来事によって人生が大きく変化することがある。

今までのパターンが崩れて、何が起きるかわからないブラックホールに投げ込まれる瞬間。

じつはこの「何が起きるかわからない」ことに足を踏み入れることが、これまで体験したことがないことを体験し、可能性が開かれる「本当の豊かさ」につながっている。

不確実であることは、危険とリスクも伴うが、そこには新しいものが創造される「新たな可能性」でもある。

ここに気づけるかどうかで、人生の幸せ度は大きく変わる。