ふさわしい器と場所で輝く

この週末、なげいれ花の発表会だった。

横川志歩先生、生徒32名が参加し、それぞれ自ら準備した花器(花瓶のこと)に花を生けてお客様にご覧いただいた。

本来であれば、2020年に開催予定だったのだが、コロナ禍で中止となり延期が続いていた。2年越しでやっと開催できた発表会だった。

私は、横川先生に2018年から指導を受けていて、約4年が経過。

まだまだまだまだ、とまだが何回もつくほど初心者(;^ω^)           

今のところ、合格ではないが不可でもないくらい?の花を生けられるようになってきた。

言葉で表現するのは難しい、とにかく奥が深い「なげいれ花」の世界。

私にとっての一番の魅力は、道端に咲いて、普段見向きもされないような草花達を、骨董や現代作家の器に、自然の情景そのままに生けること。

私はこれまで、家の中に飾る花は花屋で売っている虫食いの後もない、まっすぐに伸びた花達だと思い込んでいた。

こうした一点も曇りがないような美しい花を、なげいれ花の世界ではほとんど使わない。

厳しい自然、野山に咲く、虫に食われた葉、枯れて、紅葉している葉などを使い、自然の姿を映し出す。心を動かし感動させる花。そして、自ら自然の中を歩いて、草花を採取するチカラも必要になる。

人間の作為や我が出ないように生けるので、とても難しく、生ける人の人格が問われる。

私がどこまで生けることができるようになるか、まったく未知数だが、できる限り続けたいと思っている。

話は戻り、、、

普段見向きもされない草花を、それに似合った器に入れ、ふさわしい場所(床の間など)におくと、一気にスポットライトを浴び主役に格上げされる。

雑草(雑草という名前の草はないけれど)と言われる植物に、輝きが加わる。

これは花だけではなく、人も同じだと感じた。

人も、その人にふさわしい器と場所(例えば、会社の部署、何の仕事をするかとか)に置かれた瞬間、輝くもの。

そのくらい、器と場所は大切なのだ。

あなたは、どこで何をしている時、一番輝きを増しますか?