漆桶は、どのような花、草木でも受け止めてくれる大きな器。
軽いのに、漆黒の漆で塗り固められていて大きな存在感がある。
見た目と実際の重さのギャップがとても心惹かれる。
私は「漆桶のような人になりたいな」と思った。
漆桶とは、職人さんが、漆の木に傷をつけ出てきた樹液(漆)を溜めておく器。
この漆桶を花器として見立ててその良さを見出したのは、白洲正子さんだとか。
白洲正子さんの審美眼には私は到底及びはしないけれど、使ってみてその良さは私のような未熟者でもわかる。
存在感があるけれど軽やかで、どのような花でも受け止めることができる器を持つ人に私もなりたい。