新年早々に、詐欺メールに騙されるという体験をした。
最近、自分や世界に対する信頼度が高まっていたところに詐欺に騙されるというアクシデントが起き、、とても心が揺らいだ。
お正月に、能登半島で地震が起き、その後も余震が続いていたが、人の心も同じように大きく揺れ動いた後はしばらく余震が止まらず揺すぶられる。
幸いにも、すぐに気が付き対策を講じることができたので実質的な被害には遭わずに済んだが、それよりも「人に騙される」という体験がどのくらいの心理的被害を受けるか、身をもって経験できたのは意味があった。
本当の「信頼」とは、「すべての出来事が起こる可能性があると信じていること」という言葉を思い出した。
私は騙されないと過信していた。
騙されることもあるし、騙されないこともある、すべての可能性があると信じながら、自分自身の感覚を頼りに行動するべきだった。
迷いながらも焦りもあって、つい、、重要な情報を入力してしまったのだ。。
何よりも自分のためということではなくて、家族が困るだろうと思い込んでしたことでもあり、高齢のお年寄りが「オレオレ詐欺」に騙される心理が深く理解できた気がする。
「家族、人のために必要なことなんだ」と善意の気持ちを、詐欺をする人間に根こそぎ持っていかれる感覚。
今はだいぶ復活したが、数日間は胸の中がえぐられた体感覚が続いていた。
もっと命の危険を伴うような被害に遭った人達はどのような体験をしているのか、、想像すると身の毛がよだつほどの恐怖感を覚える。
今回の出来事で学んだことは「焦る気持ちがあるときは一旦とどまる」「迷いがあるときは家族や身近な人に意見を聞いて確認する」こと。
1人ですべてを片付けて、早く済ませてしまおうという気持ちが働いていたのは事実。
年明け早々に起きてほしくない出来事に遭遇したが、これもカウンセリングで被害にあったクライアントの理解につながる。
人の心理に携わる仕事は、どこまでの自分の人生経験が糧になる、極道のような仕事、、
転んでもタダでは起きないことを新たに心に誓った。