私の親世代は、戦後生まれ。
戦後生まれの考え方?かわからないけど、とにかく祖母も母も、とっておきの着物、洋服やバッグ、アクセサリーを箪笥にしまっておく人だった。
以前、よく洋服屋さんで「ちょっとしたお呼ばれにいいですよ」と店員さんが声をかける場面があったけど(^^;;
その、いつ来るかわからない、ちょっとした場面に使うために箪笥にしまっておく。そして、その日はこない、、。
たしかにTPOが大切な場面もある。だけど、とっておきの者達が活躍する日は少ない。
そして、古びていく。
私も昭和世代の人たちに育てられているので、この価値観は骨の髄まで染み込んでいた。
その価値観を改めたのはコロナ禍。
コロナ禍でますます「ちょっとした場面」は激減。
その時思った。これでは、とっておきの物達が可哀想。宝の持ち腐れ。この先どうなるかわからないなら、毎日をちょっとした場面に格上げだ!
ということで、まず手始めに、婚約指輪を外出時につけるようになった。
せっかく夫に買ってもらった婚約指輪。給料?ヶ月分の高価なもの。結婚指輪と合わせて、大好きなジュエラーの指輪で購入した、お気に入りの指輪。
結婚式に出席する時にしか身に付けていなかったのだ。
それを毎日の外出、仕事に身につけるようにすると、手元を見るたびキラキラ輝くダイヤモンドが目に入る。
なかなかいい感じ。高価な物を身につけている自分への肯定感。
この婚約指輪をきっかけに、バッグやその他の物も気負わず身につけていった。
ハレとケの使い分けも必要だけど、毎日がハレの日。持ち物達も喜んでいるはず。
何より自分が喜んで、ご機嫌で過ごせる。
もし、持ち物のなかで、普段使いしていない、とっておきの物があった、思い切って使い始めると違う自分に会えるかもしれません。