救世主は自分の中にいる

最近、カウンセリングの仕事をしていて思うこと。

私達は、全てを助けてくれる人や場所があるはず、救世主やユートピアがあると思い込んでいないだろうか。

もっと、より良い職場や人間関係があるはず、導いてくれる師匠がいるはず、すべての問題を解決してくれる人がいるはずだと。

私も長らくそんな幻想を持ってきて、いつもどこか不満を抱えながら生きてきた。

じつは、場所や人を変えても、自分が同じくままなら何も変化しないし、そもそも人は神様ではないので自分のすべてを満たしてくれる人など存在してはいない。

救世主というか、理想の親、母親を求めているような感覚。

おそらく、ほとんどの人はこの幻想を抱くワナにはまっていて、理想の上司ではない、親じゃない、パートナーじゃないと相手を責めたり自らを責めていたりする。

喉が渇いたら水を飲み、泣きたい時は泣かせて、寝たい時は寝る、つらい時はつらいよねと自らに声をかける。

自分の心の中に、自分だけの救世主、理想の母でも神様でもいいが、いつでもどこでも助けてくれ共感してくれる存在を住まわせる。

ひたすら寄り添ってくれる存在をつくり、自分の機嫌をとってあげること。

これに尽きる。

救世主を自分の内側に住まわせてあげよう。