本当のいい人とは自分の言うことを聞く人

多くの人がいい子、いい人になろうとする。

そもそも人に良いも悪いもない。

ただ、一般的ないい子、いい人というのは「他人にとって都合のいいこと」を表すことがほとんどだ。

親の言うことを聞くいい子、問題を起こさないいい子、会社では上司の言うことを聞く人。

こうした「いい子、いい人」人生を生きていると、ある程度までは効果が出て、周りからも評価されるが、あるときにふっと「自分の生きている意味はなんだろう」と迷う時が訪れる。

他人の言うことを聞いているというのは、自分の言うことを聞いていないので、生きている実感が薄れてしまうのは当然の結果になる。

なので、本当のいい人というのは、自らの心の声を聴き、それに従って生きる人のことをいう。

いい人というか、佳き人というか。

他人の声を聴いて生きていくと、少なからず自らの声が聞こえないように蓋をすることになるので、この蓋を取り、聞こえにくく小さくなった自らの声を丁寧に気づいていくことが必要になる。

自らの声は、想像していたよりも大胆であったり強かったり、または繊細で神経質であったりする。

聞こえにくくなった本当の自分の声を聴けるようになるところから、本当の自分の人生が始まる。