人との沈黙に何を感じるか。
焦り、怖さ、居心地の悪さなど、不快に思う人は多いかもしれない。
「沈黙の間」を埋めるために、必死に会話のネタを探し出したり、自分の話をしたりする。
私は人との沈黙の時間が苦手だった。
特にカウンセリングをしていると、カウンセラーとして何かをしなければいけないという焦りから、無理やり何かを話そうとしている自分がいた。
最近学んでいるゲシュタルト療法は、内部領域という体の感覚からの気づきを大切にする。
体の感覚から気づくために、クライアントが十分に自分の内側、体感覚を味わうための沈黙の時間が必要になる。
その時間をクライアントと一緒に共有することが重要になる。
これは、長らく、私の課題であったが、私自身が何度もクライアント体験をしたことで、ようやく沈黙を共有することができるようになった。
沈黙は温かく、優しい時間。
心身の底にある大切な思いが浮かび上がってくるまで、ゆっくり待ってくれる時間。
私は、そんな沈黙の時間が大好きになった。