好きと嫌いが両方あって調度いい

あらゆる物事、人に対しても100%好きになれないことに不快になり、ストレスになり、ひいてはすべて好きになれない自分を責めるというループにハマりすぎていないか。

じつは、好きも嫌いも両方あるくらいが調度いい。

古代中国の陰陽思想に示されているように、この世のあらゆる森羅万象は好きも嫌いも、明るいことも暗いことも両方含まれてこそ健全なのだ。

つい人は陰の部分、嫌いなことにフォーカスが向きがちで人間関係や職場の嫌なことを実際よりも拡大し大事に捉えて苦しむ。

ただ、実際には陽の部分、好ましいこともあって、大概の人はそれを「当然のこと」として見過ごしているだけのことが多い。

職場への不満を訴える人は多いけれど、自分で仕事をつくり営業することを代わりにやってくれていることに気づけている人はどのくらいいるか。

私も以前は気が付かず不満をよく口に出していたが、働き方が変わって気が付いたのは仕事をもらえることの有難みだった。

嫌いの部分にも、そこから気づきや学びが起こる。

嫌いをむりやり好きになる必要はなくて、好きとか好ましい部分に気が付くだけで随分と不満は軽くなるものなのだ。

当たり前というのは実はこの世に存在しておらず、当たり前は好きで好ましいこと、陽の部分であること、時折思い出すことが自身の心を健康に保つことに必要不可欠だ。