息を吐いてからでないと吸えない

息を吐くように、自分の内側に詰まっているものを出してからでないと、外側にあるものを吸収したり受け入れることはできない。

多くの人が、自分には何かを欠けているものを補うために行動する、吸収する、身に付けるなど、「するする」メインで動きがち。

だが、それ以前に自分の内側には本当に言いたかったこと、出したかったことが内側に沢山詰まっていて満タンなのだ。

隙間がないのに、新しいものを受け入れようとするから、外側に溢れて、また受け入れられない自分を責める。

この悪循環の繰り返し。

まずは息を吐くように、内側に詰まっているものを吐き出す

カウンセリングの場では、最初はとにかくクライアントの心の中につまった思いをたくさん話されることが多い。

思う存分、支離滅裂でもいいので出し切ると、少し落ち着いてくる。

ここまでくると、自分を振り返る客観性が出てきて、人の言葉を受け入れようという気持ちにもなってくる。

吐き出してから、底にあるものに気づく

自分の内側の容器に詰まったものを少しずつ出していくと、底にあるその人の「本当の願い、望み」が顔を見せ始める。

本当にしたいことは、足りないものを補うことではなくて、一番底に隠してしまった本心の願いや望みを、自分自身で見つけ出し気づくことなのではないだろうか。

底が見えてから、ようやく新しい外の空気を吸える

本当の願いを見つけてから、外側にある願いを叶えるための行動がようやくできる。

外側の空気を吸う準備ができるのだ。

息苦しさを感じる人は、苦しいがゆえにさらに空気を吸おうとするけれど、その前に息を吐くことが先。

生まれてくるとき、赤ちゃんが泣くのは息を吐き出している。

命の始まりも、まず息を吐くところから。

この繰り返しで、自らの内側の容器はどんどん成長し拡大し深くなっていく。