涙が出ることは、とっても良いことです。
カウンセリングやセラピーの場面で涙は欠かせません。
必ず涙が出ないといけないわけではないけれど、何かその人の大切なものに触れたとき、必ずと言っていいほど、涙を流す人が多い。
泣くということを否定していないか
子どもの頃に親から「泣くのはやめなさい!」と怒られたことがある人は多い。
また、男性であれば「男だから泣くな」と決まり文句のように言われているはず。
こうした言葉掛けにより「泣くのはいけない、悪いことなんだ」と深い潜在意識の中で思い込んでしまう。
そもそも、涙は瞳を潤したり、目の中の汚れを落とす役割があるし、流れることは自然な身体反応。
身体反応に対して、人が勝手に「いけないことだ」と決めつけているだけなんです。
それは、消化のために胃や腸が動いているのに「動くなんていけない」と言っているようなもの。
必要な時だから涙が流れる、ただそれだけのこと。
涙が出るのは悲しいときだけではない
悲しい、悔しい、苦しいといった否定的でどちらかというと不快な感情のときだけに涙が流れるわけでもありません。
感動した、暖かい心に触れた、嬉しいといった肯定的な快な感情のときも涙は出ます。
涙が出るのは、副交感神経という身体がリラックスしている時に働く神経が作用したときです。
張りつめていた心がほどけた時でないと、涙は出ない。
泣いたあと、スッキリした気分を味わえる。
泣きたいときは、しっかり泣く。
涙は、必要だから流れる。