じかに見る(柳宗悦の言葉)

「じかに見る」とは、何の解釈や価値観、知識を介在させず、ありのままを捉えること。

違う言葉でいうと「直観」

わけもなく魅かれるとか、気になるとか、言葉だけでは表しきれない感覚。

私達人間は、知識や価値観、先入観なしに「見る」ことが難しい。

私が最近、とても気になっているのは、この「じかに見る」という民藝運動の主唱者「柳宗悦」が残した言葉。

民藝運動とは

1926年(大正15年)に柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎らによって提唱された生活文化活動。

当時は芸術というのは、華美な装飾を施した観賞用の作品が主流だったが、その捉え方に異議を唱え

生活の中にある、名もなき職人によって作られたものにこそ、美しさがあると提唱した。(日本民藝協会のページから引用)

じかに見る

私達は、100%客観的に物事を捉えるのは不可能でもある。

そこには、人への忖度や損得勘定などの価値観を踏まえてでしか物事を見ることができない、人の悲しささえ私は感じてしまう。

じかに見ることが困難であるがゆえ、本当に大切なものを見過ごしているのかもしれない。

赤ちゃんのような、新鮮な目で、じかに見る目を持ちたいな。