乳がん闘病記26

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手術後に気になっていたのは、どのタイミングで手術跡、右乳房がない胸元を見るか。

毎日の、医師の傷口チェックの際に見ようと思えば見えたのですが、怖くて目をつぶっていた。

確かな日付は覚えていないのですが手術から数日経った頃、傷口を見る機会が訪ずれた。

その日、宿直だった女性医師が私の傷口を見て、「縫い合わせた傷口の一部分が、少し皮が足りなくて出血しているところがあるね~」と話し「何かカルテに指示があったかな、、確認してきてくれる?」と一緒に巡回していた看護師に声をかけました。

看護師が帰ってくるのを待っている間、なんとなく、見るなら今かも?先生も一緒にいるし、、と恐る恐る胸元を見てみた。

「こんな感じなんだ」と意外にも衝撃は少なくて物珍しさが勝っていた。

先生に「はじめて傷見たけど、こんな感じなんですね」と思わず話しかけた。

いずれにしても、誰かと一緒に見たことは結果として良かった。

通常、乳房を大部分切除すると、切除した部分に浸出液が溜まって、注射器で吸引する処置が必要になる。

だが、私は一度もこの浸出液が溜まることなく経過した。

もしかしたら、漏斗胸のためドレーンが2本(通常なら1本)入っていたからかもしれない。

同病室の人が「注射器で(浸出液を)吸引するたび、胸をはだけることに何の抵抗感もなくなってきた私ってどうなんだろう」と笑っていた。

同じ病気の同志がいる病室は本当に心強かった。

手術した側の手がどのくらいまで上がるか、みんなで柱の目印で試してみたり。

当時は、痛みで肘から上は上がらなかった右腕も、今ではジムで筋トレできるほどになっています。

傷口は今でもひきつれ感(私は乳房再建していません)があるが、これも8年のお付き合い。

ひきつれ感と共に生きています。

次回へつづく、、