乳がん闘病記25

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手術を終えた翌日。

手術当日の夜は、心配していた再出血も正常範囲でおさまり一安心。

1日絶食状態だったので、配膳された食事をすべて平らげ「全部完食できたのなら順調ですね」と担当医に言われたり。

手術が無事に終わったことで興奮もしていて空腹でした。

とにかく無事に終わったと肩を撫でおろしました。

同病室の人達とも話したり、ドレーンバッグの中の血液を見て「ゾっ」としたり。

手術傷は痛みがあったけれど、しっかり胴体に巻かれた包帯が体を安定させてくれるので思ったよりも体は楽でした。

この時、私が心配していたのは、「胸の手術痕をいつ、どんな場面で見るか」ということ。

心の準備ができるまでは見たくなくて、毎日の回診の傷口チェックの時は目をつぶってを受けていました。

右乳房がなくて、しかも傷がある。

そんな体を見て、私はどれだけ衝撃を受けるんだろう。

想像するだけでも怖くて仕方がありませんでした。

入院時の栞に、「傷を見るのが怖かったら、看護師が一緒に付き添います」とあったので、最初は絶対に一人で見ることは止めようと思っていました。

次回へつづく