不安の裏に望みがある

今日から4月

入学、就職、など新しい人生のスタートを切る時期。

新しく始まるときは、必ず不安がある。

カウンセリングの主訴(一番相談したいこと)のトップ1位は不安(あくまで私調べ)。

先日、新しい生活がスタートすることに大きな不安があるという人のカウンセリングをしていて、

「○○になったらどうしよう、○○になるかもしれない」

こうした言葉が続いていて、私はふっとこの不安の裏側の存在が気になりだした。

「不安を感じる一方で、こうなったらいいなと望んでいることはありますか?」

すると、見事に不安の内容の裏側の望みが表れた。

「○○になったらどうしよう」という言葉で頭の中を満たすより、ほんの少しでも隙間に「○○にしたい」という望みを入れたら、どんな気分や体の感覚を味わえるか。

重かった心身が、ほんの少しでもふっと軽くなると思う。

不安は身を守るために大切なことなので、消すことはできないが、身動きできないほど大きくなっているときは、その裏にある望み、どうしたいのかに意識を向けてあげる。

望みがあるからこそ、それが叶わなかったら嫌だという不安がある。

片方だけではなくて、裏側にある思いの存在にも気づいてあげよう。