乳がん闘病記15

前回はこちら

乳がん手術前の準備期間に感じたこと。

それは「これで仕事が休める」とてもほっとした感覚だった。

疾病利得とか疾病利益という言葉がある。

病気になることは、悪いことだけではなくて、じつはその人にとって良い面もあるという意味。

病気になりたくてなっているわけではないけれど、身体がその人の願いを叶えるため病気を作り出しているという捉え方。

当時、結婚して、そして仕事を始めてちょうど5年目だった。

仕事は慣れてきたけれど、何か新しい変化を感じられず、でも辞めるまでもない何か中途半端な状態。

そして、結婚して5年目、そろそろ子どものことを考えないといけないと思いつつも、不妊治療してまで子どもが欲しいとは思えず。それを夫に話すこともできず、、といった仕事でもプライベートでも何か不全感のようなものを感じていた。

そんな時の乳がん発覚だった。

もちろん、最初は恐怖や不安が襲ってきたけれど、それも落ち着くと、安堵や安心感も感じていたのは事実。

がんになって、安心するなんて。とても驚いた。

病気になることで、堂々と休むことができて、子どもを産まなくていい口実、理由ができる。

病気が免罪符になる。

身体は自らの願いを叶えてあげようする、不思議な作用が備わっている。。

次回へつづく、、、