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全身麻酔から目が醒めると、胸の周りが包帯でグルグル巻きに圧迫されている感覚、そして強烈な右胸の痛みを感じた。
そして、周りにいる担当医と家族、看護師の姿が目に入った。
担当医が「右のリンパ節は大丈夫でしたよ」と声を掛けてくれた。
手術してみないと、右の腋窩リンパ節が転移しているか確認できず、もしリンパ節に転移していた場合はリンパ節もすべて摘出する必要があった。
リンパ節は大丈夫だったという言葉がとても嬉しかった。
一度でも体の手術をしたことがある人ならわかると思うが、傷口の痛みは強烈なものだ。
ただ、以前に子宮筋腫の摘出手術をしたときほどの痛みではなかったので、近くにいた夫に「意外と大丈夫」と声をかけた。
うつろうつろしながら、あっという間に時間は過ぎていって、術後の観察室から病室へ移動した。
次回へつづく。。。