最近気づいたこと。
カウンセリングの仕事をしていて、クライアントが語ることに対して、以前よりも冷めて見ている自分がいることだ。
大抵、クライアントはとても傷ついていて、悲しさ、苦しさ、無力さ、無価値感を抱えている。私自身にも経験があること。
以前なら、話を聴いていて私自身も同じ感情を感じながら話を聴くことが多かった。
この変化は一体何か。
もしかして、冷たい私は対人援助職なんて向いていないのではないか、そのくらいに思えた。
先日、自分自身がクライアントとして、このことをテーマにセッションを受けた。
そこで気づいたこと。
私はクライアントを冷めた目でみているのではなくて、クライアントとは違う視点、これからの可能性、気づいてもいないチカラを信じることができるようになったからだということ。
クライアントと同じ視点にいるだけでは、その苦しい状態のままでお互いにいるだけ。だが、そこで違う視点やこれからの可能性、本当の願いは何か、その視点からカウンセラーが関わることが、クライアントの変容に繋がっていく。
冷めていたのではなくて、違う視点から捉えるようになったというだけだった。
私自身が、自己探求をするなかで、被害者人生から主体的に生きる方向へシフトしたことで、目の前の人を見る目も変わったようだ。
このくらいの距離感覚で、ようやく本当にクライアントと向き合うことができるのだろう。