ただ生きているだけで役に立っている

何かができるとか、していることがあるとか。

形になっていたり、目に見えていることをしていれば、自分は価値ある存在と思える。

こう感じる人は多い。

生産性がある人は価値があり、そうでない人は価値がない。

じつは、これは社会が作り出した価値観。

私達に、そうだと思い込ませているだけ。

例えば赤ちゃん。

赤ちゃんは、何か仕事をしたり、お手伝いもすることもできない。だけど、そこにいるだけで周りの人達の注目を集めたり、幸せ気分にしてくれる存在。

私達も、みな昔は赤ちゃんだった。

そして、大人になってからでも、なぜか近くに居てくれるだけで安心したり元気になる存在の人がいる。

自分が気づかないだけで、本当は皆、そこに生きて存在しているだけで誰かの役に立っていて、価値ある存在。

日頃はなんだかんだと揉めている家族、身の回りのことすべて世話をされている人でも、もしその人がいなくなったらどうなるか。想像してほしい。

目の前に存在しているどんな相手でも、自分にとっては大きな存在だったりする。失ってはじめて気づく存在の大きさ。

何かの事情で、すべての人からのケアを受けないと生きていけない人であっても、存在することで周りの人に役割を与えることができている。

そのくらい、私達はみな、生きているだけで役に立っている存在。