己を知る方法

中国最古の兵法書で、現代でもビジネスの世界で学ばれる「孫子の兵法」の有名な言葉。

「己を知り敵を知れば百戦あやうからず」

己の特徴を知り、敵(相手)の特徴も知れば、戦いに勝つことができる、という意味。

孫子の兵法は、いかに自分達の犠牲を払わずに、敵を攻略することができるかを示したもの。

現代では、敵というより、お客様や自分達のサービスを受け取る側、相手側であると捉える。もしかしたら、もう一人の扱いにくい自分という意味もあるかもしれない。

とにもかくにも、まずは「己を知ること」からスタート。

自己洞察力を高めていくと、自分がどんな時に調子がよくて悪いか、何が苦手で得意かなどがわかり、傾向と対策がとりやすくなる(傾向と対策って受験勉強みたい)。

なんとなく生活していると、時は瞬く間に過ぎて、「なんだか毎日変わり映えしないな~」という日々を送りがち。そうすると、過去と比べて自分はどんな変化があるのか気づくことは難しい。

己を知る方法には、様々な方法があるが一番手軽なのは日記、ジャーナルをつけることではないだろうか。

私は、2017年頃から日記をつけ始めた。毎日必ずではないが、飛び飛びで、一行であっても、その日の印象深い出来事、やりたいなと思ったこと、嫌なこと、体調などをメモ程度に書き留めてきた。

手元に過去5年分の記録があるが、時折内容を見返すと自分の変化に驚く。

まず、書く字の変化。字がきれいになった。文章や言葉遣いも変化した。嫌だと思うことや楽しいと思うことが変わっていたり、変わらなかったり。たくさんの、自分の心身のデータが詰まっている。

これを見返すと、自分が求めていること、何をしたがっているのかが、ぼんやりでも浮かんでくる。

私の日記から浮かんできたことは、自分の空間で静かに仕事に集中するということだった。

それを、今日、9月1日からスタートすることになった。

自分が何を望んでいるのか、何をしたいのか。知りたいと思う人がいたら、まずは、日記をつけてみることをお勧めしたい。  できれば手書きで。

自分の記録は自己財産になりますよ。