一番やりたいことは家事だった

 自分の食べたいものを料理し、家の中に自分好みの物を配置し、整えることこそ、己を大切にでき思いの通りにできることだと気づいたのはつい最近。

以前はイヤイヤやっていた家事。

毎日掃除や洗濯、食事を準備するにも食材を買いに行きメニューを考えるという工程がありかなり労力を使う。

生きていくのに必要だけれど、周囲の人からは取り立てて評価もされず、何より収入に繋がらないと私は思い込んでいた。

だが、本当に一番やりたいことは家事で、それも生活環境を整えることが私にとっては一番やりたいことだったと気づいた。

お金にならないことは意味がない

私が信じ込んでいた価値観は「お金にならないことは意味がない」

そのなかでも、一番家事は社会的な評価がされにくいものの筆頭だ。

今でも、専業主婦や主夫の人は自分の存在意義を感じられない人もいる。

とはいえ、生活、生きていくためには家事は必要不可欠でなくてはならないもの。

以前は、クリニックに出勤し仕事をしていたため、家にいる時間が短く限られていた。

せっかく家にいてゆっくりできる時間に、意味のない家事をするのがどうしても億劫で嫌だった。

家で仕事をするライフスタイルに変更してからの変化

家を仕事をするようになり、必然的に家にいる時間が長い。

私は自分の目に見える範囲の環境にこだわりがあって、物がちらかっていたり、所定の位置に物が置かれていないと、とても気持ちがソワソワしてくる。

病的とまではいかないけれど、やはり身の回りの環境を自分好みに整えておきたいニーズが強い。

家にいる時間が長くなり、家の環境整備に時間を割くようになった。

するとすると、あんなに嫌だった家事が「これが一番私がしたいことだった」と気づいた。

ライフスタイルが変化すると、価値観も変化し思いもよらなかった自分に気づく。

本当は嫌だと思っていることが、じつは一番やりたいことかもしれない。

この価値観を逆転させるほど、生活スタイルやリズムというのは大きな影響力がある。