わからないものは、わからないままで

何か自分にとって不都合なことや問題が起こると、何でそうなるのか訳を知りたくなる。

解決方法をすぐに見つけたくなる。

それは、ものによってはすぐに、その訳や解決方法がみつかる場合もある。

だが、人の悩みの9割(もしかしたらそれ以上)は人間関係。

人間関係の悩みには、その訳や即効性のある解決方法なんて早々見つからないもの。

というか、分かりえないことが多い。

それゆえ、どうしたらいいかわからない。

そして、わからない自分を責めたりして、さらに悪化する。

こういったパターンを繰り返す人がほとんど。

人間関係は、自分だけが原因でもないし、相手や、組織、社会的価値観まで関係したりする。

それらを一気に解決するなんて、不可能。

なので、ひとつの方法として「わからないものは、そのままにしておく」というやり方がある。

だって、わからないのだから。

そのままの状態でいてみようとする姿勢。

白でも黒でもなくて、グレーでいる。

これは、かなり心の胆力が必要かもしれないけれど、そっとそのままにしておく。

そして、自分ができることだけ、淡々とやっておく。

必ず、これで解消されるとは言えないけれど、時が経つと何かが変化することがある。

自分の気持ちや相手の状況も、変化するかもしれないし、何か出来事が起きて、これまで問題だと思っていたことが解消されたりすることがある。

そのくらい、時は留まってはいないし、流れていく。

すぐに白黒つけたい人は、とても難しいことかもしれないけど、グレー、灰色の状態でいることも選択肢のひとつに加えてみてほしい。