喪失体験は慣れないもの

人生で一番辛く、苦しい体験は喪失体験と言われる。

何かを失う体験。

大切な人や存在との死別、別れなどわかりやすいものから、これまでの生き方、考え方を手放したり、所有物を失くすなど、日常生活の中に喪失体験は大小を合わせるとたくさんある。

なかでも、大切な家族、人、存在との死別は最大の苦しみだ。この体験は、残された側は強烈な体験をする。

私は同居していた家族が、10年おきに3人亡くなった経験をしている。

人は、なんども経験していると「慣れる」という習性があるけど、死別は何度経験しても慣れることはないし、慣れる必要もない。

その体験のたびに、苦しいけど、もう会えない悲しさ、寂しさ、後悔などの感情をしっかり味わう必要があると思う。

なんども経験しているから、、なんて誤魔化す必要もないし、苦しい自分を責めることもない。

感じている感情はそのままに、充分味わう。

それが、何より先に逝った人への供養になるし、自分の心の癒しにもなるはず。