車とか機械のエンジンのことではなくて、私達人間のエンジンがある。
何かをやりたいとか、やり遂げるとか、時には逃げたりする、私達を動かすエンジン。
そのエンジンには「恐怖エンジン」と「喜びエンジン」の2種類がある。
「恐怖エンジン」の馬力はすごい、恐怖や不安を避けようとするため、一直線でゴゴゴォーと力強く進むけど、あまりにも膨大なエネルギーを消費するので、時間が経つと疲弊する。
恐怖エンジンは時に、恐怖や不安を避けるため、停止するために、自分の気持ちを抑え込むことにエネルギーを使うこともある。
一方で「喜びエンジン」は、楽しいとかワクワクが原動力で、エネルギーが沸いてくる。進み方は、一直線だったり、緩やかだったりして、力んでいないエンジン。揺らぎながらも進める。時間が経っても、持続可能な余力があるエンジン。
時に、停止することがあるかもしれないけど、そんな時はひたすら休んでエネルギー補給。私は両方のエンジンを誰でも持っていて、その割合が人それぞれ違うと思っている。
大抵の人は恐怖エンジンの割合が多い。
私も、恐怖エンジン8割、喜びエンジン2割ぐらいで生きてきた。
今は、恐怖エンジン4割、喜びエンジン6割ぐらいかな。
どちらのエンジンが動きだしているか、身体の感覚でわかる。
恐怖エンジンは、動悸がしてきて、息が詰まる感じがしてくる。喜びエンジンは、胸が暖かくなり、呼吸が大きくなる。
本当にわかりやすい。
あるカウンセリングでクライアントが「自分を認めてしまったら、エンジンが止まってしまう」と発言していたことがある。
喜びエンジンの存在を知らないのか、あまり使ったことがないのかもしれない。
じつは、自分を認めても「喜びエンジン」が動き出して、恐怖エンジンのような力強さではなくて、しなやかな力強さで進むことができるようになる。
あなたは、何エンジンが主力で生きているだろうか。