今日は日本橋高島屋で開催されている
「追悼 瀬戸内寂聴展」へ行ってきた。
私は20代の頃から寂聴さんのファンで、小説やエッセーを読んできた。その当時から、すでに出家されていた寂聴さん。なぜ、私が惹かれたのかはわからないけど、おそらく私の中にある出家願望が刺激されたんだろう。法衣姿に何故か憧れてしまう自分がいる。
寂聴さんの生涯に渡る著書や、写真、年表、着物、書斎などファンにはたまらない展示内容。
奇しくも、私が寂聴さんに会いたいなっと思って歩いていたら、道路の向こう側から紫色の法衣を着た寂聴さんが歩いてきたことがある。
口から心臓が出そうになりながらも、必死に秘書のまなほさんに声をかけ、握手してもらえませんか?とお願いしたが、腰を痛めているので手が離せずごめんなさいとの返事が帰ってきた。
一瞬、残念と思ったが、寂聴さんが私にニッコリと笑顔を向けてくれて、私はそれだけで胸が満たされた経験がある。一生の思い出だ。
その場所は東京駅の八重洲口だった。
そして。八重洲口にある日本橋高島屋での追悼展。
これはいくしかない!と友人を誘って行ってきた。
なぜ私が寂聴さんに惹かれるか、いくつかのエッセンスがある。
1、笑顔が愛らしい
2、言いたいことを言い、やりたいことをやる生命力
3、よく笑う
4、男性との関係で自らを成長させていく(笑)
5、何より女僧姿が素敵
6、話しが面白い
7、年齢を重ねても元気
8、人生経験が豊富
今、思いつくのはこのあたりかな。
今回は、人生年表で寂聴さんが何度かノイローゼになった経験があることを初めて知った。病や恋愛で悩み苦しむことは人を成長させる。
自分が惹かれる人は、ホワイトシャドーと言って、自分の中にもある好ましい要素だと言われる。
そう思うと、受け入れられない部分もあるが、そこは自分で育てていく必要があるところ。
展示を見ていて、寂聴さんの私への遺言のように思えた。
これから、言いたいことを言い、やりたいことをしていく勇気や元気をもらえた。
私の心の師匠「寂聴さん」安らかにお眠りください
そして、ありがとうございました。