ただ、一緒にいること、世間話をすること、それだけでも十分なサポートになります。
家族、友人など身近な人が「がん」になった時、何かしてあげたい気持ちはあるけれど、何をしてあげられるか迷う人は多いと思います。
病人扱いしない
乳がん患者だった当時の私が強く思っていたのは、病人扱いされるのが一番嫌だったということ。
すでに自分自身が病人であることを十分に自覚していますし、心身の痛みを感じています。
今までできたことができない、これからできなくなるかもしれないと不安や怒りでいっぱいです。
がん患者の○○さん、としてではなくて、○○さん個人として、ごく普通に接してほしいのです。
どんなサポートが必要か本人に聞いてみる
これが一番大切です。
今でも、がんと聞くと死を連想する人は多くいます。
他の病気でも命に関わりますが、日本人の死因の第1位は悪性新生物(がん)。
それゆえ、がんは死に至る病気というイメージが拭えません。
そんな大病になった人を心配して、腫物を触るようで、どう接したらいいかわからないと思うのは自然なことだと思います。
何かしてあげたいと思ったら、どんなサポートがあったら助かる?と本人に聞いてみてください。
家事を手伝ってほしいとか、何かリクエストがあったらそれをしてあげるのもいいですし、こんなことができるよと注文をとってみるのもいいと思います。
ただ、一緒にいるだけで充分なサポートになる
一緒に生活する、世間話をする。それだけで十分なサポートになります。
どんなに大切な人でも、どんなに頑張っても病気を肩代わりしてあげることは残念ながらできません。
私の闘病中は、友人がこんなことがあった、あんなことがあったと日々他愛のない会話をLINEでしてくれていたことが大きな支えでもありました。
外出することも儘ならない状況で、社会との接点が保たれているような安心感があったのを覚えています。
がんに関する情報はネット上に多くありますが、まずは国立がん研究センターのサイトが参考になります。
(がん患者との接し方についても記載があります)