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担当してくれた医師(若い男性研修医でした)が「数年で、死んじゃう病気じゃないから安心してね」言った。
この「数年で」という言葉。
当時は「じゃあ、数年後はどうなの?」なんて、言葉ひとつとって、疑い深い気持ちで聞いている自分がいた。
医師は、私や家族を安心させようと言ってくれたことで、その気持ちは十分に伝わってきた。
それでも、予期せぬ病気で、とてもナーバスになっている私としては、こうした人の言葉のひとつ、ひとつが胸に刺さる。
嬉しい、安心する言葉も、怖い、不安を感じる言葉も、それぞれ2倍3倍に感じた。
がん治療を受けるというのは、何度も心と体に針やメスを刺されるような経験を沢山すること。
これは、自分自身が患者になって、はじめたわかったことだった。
次回へつづく、、、