これが好き、これがいい。
どうしようもなく、訳もなく心惹かれる対象物に沸く愛着の感覚。
私にとって一番大切にしたい感覚でもある。
愛着とは
辞書的な意味では、慣れ親しんだ物や人に対して深く心引かれるということ。
昨今は「愛着障害」と言って、子どもの頃に適切な養育者からの愛情や養育を受けられず生きづらさを抱えた人達を表す言葉としても広まってきた言葉だ。
養育者との愛のある繋がり感覚のことを「愛着」と表現している。
ただ、愛着とは人だけではなく物や動物など人以外に対しても沸く感覚でもある。
私が憧れる先人達に共通しているエッセンスは「愛着」
美術品が好きな私。
最近の私の憧れの先人達は民藝運動の「柳宗悦」や骨董をこよなく愛した「白洲正子」
一般公開されているこのお二方の終の棲家である場所を訪ねて、浮かんできたワードが「愛着」だった。
故人達が住んだ空間、そしてそこに置いてある品々。
すべてにこだわりや好みが反映されていて、なんとも言えない心地よさを感じた。
ひとつひとつが大切に保管されて、形を留めている。
それが叶っているのは、その人が大切にしてきただけではなくて、後世を生きる人達が守ってきたからこそなのだ。
蒐集した人とそれを継ぐ人との繋がり。
この繋がり感覚こそ「愛着」であって、私自身もそこに強く惹かれる。
昔でいう「オタク」の心だ。
愛着のある暮らしをする
自分の目に触れるもの、居る空間にこだわる。
見える風景、聞こえる音、一緒に過ごす人。
それらに全て「愛着」を感じて日々を暮らしていこう。