乳がん闘病記16

前回はこちら

入院前、最後の出勤日。

しばらく休職するため仕事の片付けや準備をしていました。

すると、ある同僚が「仕事に復帰するのを待っているね」と手作りのお守り (フェルトで作ったフクロウのお守り)とお菓子をプレゼントしてくれました。

思わず涙が出ました。

作るのに時間と手間暇がかかっている心の籠ったお守り。

その同僚は「子供っぽくてごめんなさい」なんて言っていたけれど、その心遣いに心底感動しました。

もちろん、他の同僚や友人もお見舞いの品をくれたりと心遣いをいただいていました。

それも大変ありがたかったのですが、この手作りお守りは人生初の経験でした。

しかも「待っているね」という言葉。

この同僚も何かと病気の経験がある人で、繊細な心の持ち主です。

「待ってくれる人がいる」という感覚は、病気で休まざるおえない人に対して心暖かく励まされる言葉です。

この言葉で「また戻れるように頑張ろう」というチカラをもらえました。

このお守りは入院時に病院にも持参しました。

もし、周りの人達で病気などやむ負えない事情でお休みされる人がいて、どう声をかけたらいいか迷っている人がいたら

「戻ってくるのを待っているね」とこの一言を伝えてみてください。

次回へつづく