寂しいという感情は、一般的にはネガティブな感覚とされる。
たしかに、心細いというか、心に隙間風が吹くというか、、いてもたってもいられない感情でもある。
ただ、日本の美意識はこの「寂しさ」をとても大事にしてきた。
「わびさび」の感覚だ。
人はこの世に生まれ落ちた時から、死ぬまで1人。
周りに家族がいようと、愛する人や仲間がいても、その人と自分の心身が完全に一体化することは不可能。
これはとてもつもない「寂しさ」だ。
でも、この寂しさがあるからこそ、人とのふれあいや温もりを求めて行動したり芸術として形にしたり、物語を作ったりして、生きる原動力ともなるのが「寂しさ」
私はこの寂しさを、1人でしみじみと味わうのがとても好き。
センチメンタルな世界でもあるが(-_-;)この時間があるからこそ、心を落ち着かせることができるし、新しいアイディアや創造力の源にもなる。
寂しさを1人で味わえるようになるには、年齢や経験を重ね時間をかけることが必要。
一生かけて、この器を深く、大きくしていこう。