ホットラインでの中学生の言葉。
その中学生は、時々学校を休みたくなるそうで、課題や部活動で疲れてしまって朝起き上がれないらしい。
そんな学校を休みたいとき、親にどう伝えるか。
「頭やお腹が痛い」と体調不良を親に伝えて休ませてもらう。
もちろん、体調不良は嘘で、休むための口実。
本当の気持ちは「疲れたから今日は学校へ行きたくない」
ちょっとサボタージュしたいだけ。
対話を続けているなかで、「大人だって有給をつかってサボっているのでしょう?」
と聞かれた。
この質問にどう答えますか。
私は、この質問がとても心に響いた。
大人は自分が選択して、この日は休むとか行くとか決めることができるけれど、子ども達は大人・親の許可が必要になる。
許可を得るためには、納得してもらえるような理由を探さないといけない。
「疲れたから休みたい」と親に行っても「みんな行っているのだから」とか「そのくらいで休むなんて」と怒られてしまうことは容易に想像できる。
大人も、疲れるときは休むこともある。
会社に行きたくないときもある。
子どもも大人も、本当は行きたくないけど踏ん張って学校や会社へ行っていることがある。
だから、時には休憩、サボタージュもいい。
私はその子に「大人でも、疲れたときは休むことがある。だから、あなたも今日は疲れたから学校を休みたいと思っていると親御さんに言ってみるのもいいかもね」と伝えてみた。
その子は体調が悪いと嘘をついたことに罪悪感を感じていたから。
サボっていると表現すると、ズルして休む、悪いことをしている罪悪感が湧いてくる。
人はずっと頑張り続けることはできないし、肉体をもった存在。
サボっている自分を責めるより、今日は疲れたから自分をお休みさせてあげようと思ったらどうか。
その子は、今度休みたいときは「疲れたから休みたいって言ってみる」と返答してくれた。
これなら、自分の気持ちと一致した言葉。
休憩は必要。
それは子どもであっても、大人でも同じこと。