何をしてもお金の不安が消えない人に読んで欲しい本

お金の不安がどうしても消えない人に読んでほしい本。由佐美加子さんの「お金の不安と恐れから自由になる!」です。

お金を増やす、節約するためのハウツー本は世の中にたくさんあります。

それらをいくら実践してみても、なぜか不安は消えない。お金と聞くとモヤモヤしたりゾワゾワする。

それは「お金」というものに、たくさんの価値観や信念がべったりとくっついているからです。その仕組み解き明かしてくれる一冊です。

 

金融業で働く人のメンタルヘルス支援をしてきて気づいたこと

過去に、私は産業保健師として銀行員のメンタルヘルス支援をしていました。

銀行員と面談をしていて、あるとき、「銀行員の人でも、お金の使い方がヘタな人、たくさんいるのです」という話題になりました。

お金を扱うプロであっても、自分のお金については戸惑うことが多いとは!驚きでした。

ハウツーを知っていても、扱い方がよくわからないのがお金。

私自身も、お金に関しては使うことに罪悪感を感じたり、銀行の預金残高が減るのが嫌だったり、お金の数字を見るのが怖かったりと、なるべく関わるのを避けてきた分野でもあります。

お金はただの「お金」であるのにも関わらず、そこに様々な人の価値観と信念がセットになっていて、私達はお金そのものではなくて、そこにくっついているものに振り回されているのです。

お金にまつわる価値観はどこからやってくるか

お金に対しての価値観は、大抵の人は親から引き継いでいます

そして、親もそのまた親から、と連鎖しています。

私の場合、実家は自営業で経理は母がすべて引き受けてきました。

戦後生まれの母は、お金を使うこと、浪費することは悪いこと。

お金貯めることは良いこと。お金を稼ぐのは大変なこと。お金のことを言うなんて下品。

こうした有言、無言のメッセージを私に送っていました。

私はそのメッセージをそのまま引き継いでいます。

なぜか、お金が怖い。

怖いからその分野に関わりたくない。お金について見て見ぬふりをする。

これを繰り返してきました。

お金はそもそも「世の中を流れているもの」であって、お金は様々な可能性を広げるための「ツール」にすぎない

お金の語源は「兌換(ごかん)」と言って、これは喜びの交換という意味。

「兌」は口に出て入ったり、話す言葉、食べ物のこと。

「換」は交換のこと。

お金を払って、食べ物を得て、その食べ物を食べる。

払って失ったお金のことだけを思うと「失った」だけになるが、同時に「受け取っている」食べ物、喜びに意識を向けられているか。

まずは、この「受け取っている感覚」ひとつひとつを確認していくことが必要と、この本では伝えています。

何をしてもお金の不安が消えない人が一度は読んでほしい本

由佐美加子さんの「お金の不安と恐れから自由になる!」

これまで、お金の不安を心理面から説明している本はなかったと思います。

お金のハウツー本は世の中に山のように溢れていますが、これはそのハウツーを学ぶための土台として知っておきたいことが詰まっています。

自分のお金に対する価値観に何がセットになっているか、この本を読むと気づけます。