数年前から、なぜかわからないけれど踊りたいという思いがあった。
もともと、音楽や、アーティストのPVを見たり、ミュージカルや舞台で踊っている人を見るのが好きだった。
身体を動かして、躍動している人は私の目を惹きつける魅力を持っていた。
そして、今年ようやく思い切ってダンス教室に通い始めた。
40歳過ぎた私が、今さらダンスを踊る?
体の柔軟性もさほど高くない(足は100度くらいしか開脚できないし)、ダンスなんて高校の体育の授業以来。
恥ずかしさもあるし、ど素人でもある。
でも、心の奥でやりたがっている自分がいるので、もう素通りはできなかった。
ダンスといっても様々なジャンルがある。日本舞踊、バレエ、フラダンスなどなど。
どれも素敵だけれど、気分的には型にはまらない自由なものがしたかった。
そこで見つけたのが「コンテンポラリーダンス」
簡単に説明すると、型を持たない自由な身体表現方法。
フロアといって、床をゴロゴロするような形をしたり、四つん這いになったり。立ったり、座ったり、歩いたり。
とにかく、自分が持つ身体のエネルギーを感じながらのダンス。
正解がない、「無正解のダンス」
今では、自己表現方法の一つとして教育や福祉の分野でも注目されているそうだ。
私が通っているのは、神楽坂にあるセッションハウスのダンスクラス。
40歳過ぎた超初心者の私で大丈夫なんだろうかと、おそるおそる参加したが、
なんと教えてくださる先生は77歳、生徒達は20代~70代まで幅広い。
年齢とか、レベルは人それぞれで、その空間、流れる音楽、先生の感性からの言葉に誘導されて
全身を躍動させていく。
思考領域を使くことなく、ただ感情や思いを身体に載せていく感覚を養う時間。
論理的思考が得意ではない私にとって、身体を使って自分のエネルギーを放出させるダンスは自分を楽しませる時間だ。