ホットラインカウンセリングをしていると、ありとあらゆる悩み事を聴き、必要に応じて他機関を紹介することがある。
相談にくる人は藁にもすがる思いで連絡してくることは充分承知しているし、何か協力できることがあればしたいのも事実。
だが、全ての要望に応えるのは不可能でもあり、ここでどのように伝えるかは支援者としての力量が試される所でもある。
できないと、悩み困っている人に伝えるのは大変心苦しいことでもあり、自分の無力感にも直面する。
ただ、期待させるだけさせて最後にできないと話すのも裏切り行為にも繋がりかねず、あえてハッキリと「できない」と話すのは実は冷たいようでいて、相手を思いやることでもある。
対人支援をしている人だからこそ、どこまでならできるか、対応可能なのかは自分で明確に把握しておくことは重要なこと。
できないことは残念だができないと、ハッキリと伝えていこう。