夫、もしくはパートナーから優しくしてもらう方法は「自分自身に優しくすること」これに尽きます。
いやいや、自分じゃなくて夫、相手を変える方法なのに、自分を変えるっておかしいって思いますよね。
たしかに、意外なことではあるけれど、心理学的な見方だと自分自身の内側にある世界が外側に反映されると捉えるので、
もし夫が自分に優しくしてくれない場合は、自分自身に優しくしていない、よって夫にも優しくできない自分がいるという視点に立てるのです。
夫を変えようなんて、少しも思っていなかった
私が乳がんになり、自分の生き方を探求してはじめてから5年以上経つ。
人間関係、そしてなんだか生きづらさを感じてなんとかそこから抜けて、私らしい楽しい生き方、人生を送りたいとやってきた。
そして、気づいたことは自分自身に相当厳しい目線をもっていたことと、強い否定をしていたことだった。
自分に厳しいと、自然と周りの人を見る目も厳しくなる。
自身を見下していたり、粗末に扱っていたら、周りの人も同様にバカにしたりぞんざいな扱いをする。
もしくは、相手にへりくだって下手に入り、相手に振り回される生き方をすることにもある。
まずは、自分自身に優しく自分が幸せになる
自分がやりたいな、行ってみたいな、食べてみたいな、寝たいな、ダラダラしたいな、日常生活のささやかなことにも丁寧に、細かく自分への許可を出すことからはじめた。
ちょっと高くても、気になっていたレストランにランチに行ってみるとか、今日は起き上がれないって思う朝は二度寝したり昼寝までしたり。
もしくは、勉強したいことがあったら高額でも払って参加してみる。
ほんの小さなことから大きなことまで、自分の意思、意欲に従って無理ない程度に許可を出してきた。
自分に優しくなると、相手にも優しくなる
自分がやりたいことへの許可をしはじめると、相手にも許可を出さないと不自然で不快な感覚が出てくる。
調和というかバランスがとれていないというか。
自分には許可が出せるのに相手には出さないことで何か罪悪感が生まれてきて、なんとも不快になる。
最初は不自然だし慣れないけれど、夫がやりたいっと言ってきたことに「いいよ」と許可を出して応援してみた。
「どんどんやったらいいよ。私もやりたいことをやるから」お互いさまで、ようやく心のバランスがとれて私自身が心地よくなる。
そして夫はどんどん機嫌がよくなっていった。
そして、ある日突然、夫がさらに私に優しくなった
夫はもともと優しい人だ。
だが、時には私をバカにしたり、見下げる発言をしてくることも多かった。
それにいちいち、私も反応して嫌な気持ちになっていた。
もちろん、今でもお互いに心に余裕がないと苛立ったり、相手を少し攻撃することもあるけれど、犬も食わない夫婦喧嘩程度で終わる。
私自身にも優しく、夫にも優しくすることを実践して約5年。
なんと、夫の口から今まで聞いたこともない言葉が出てきた。
「かおりの仕事も大変だろう」「やっておくことがあったら言ってね」「買ってくるものはある?」
これまで私の仕事を小馬鹿にしてきた、夫がなんと理解を示すどころか気遣い、敬う言葉を言ってくれるようになるとは!
驚いたというか感動だった。
こちらからお願いしなくても、自ら何かやることはあるかと言ってくれるなんて、本当に感謝感激。
見事に自分の内側の優しい世界が外側にも表れはじめた。
ポイントは相手を変えようと行動しはじめないこと
私は決して、「相手を都合よく変えよう」としてはやってこなかった。
この一番最初の動機、行動の根底にある意図が相手ではなく自分を主語にやりはじめたことが良かった。
私が幸せになりたいし、私が楽になりたいからやってきたことで、夫を変えることが目的ではなかったのだ。
だけど、結果として夫もさらに優しく変化した。
自分が幸せになっても相手が変わらない場合
自分はとても変わったのに、目の前の夫、パートナーが変わらない場合。
そして、パートナーといることで更に気分が落ちてしまう時は。。厳しいことを言いますが、もしかしたら、その人は一緒にいるべき相手ではないかもしれない。
それでも、私はその人と生きると覚悟ができるならそれもいいけど。
夫から優しくしてもらいたかったら、まずは自分自身に優しくすることからはじめよう。