縁側にいる人

私は縁側が好き。

西洋風ではテラスかな。

なぜか、部屋と庭の間、内と外の中間にいると心が落ち着く。

一時期、窓際族とかいう言葉があったけれど、私はそうゆう意味では縁側族かもしれない。

エニアグラムという、自己理解、他者理解のためのツールがあるが、それでいくと私はエニアグラム4タイプ。遊離タイプであって、人の集団からは一歩引いているのが心地よく感じるそうだ。

エニアグラムで診断されるより前に、縁側好きなんて人は自分でも意識していないのに、自分にちゃんと適した場所にいるものだ。本当に不思議。

私はとにかく、間とか中間、中庸の概念が好きで、なんと色もグレー、灰色が好きでもある^_^

それは私自身のありたい在り方でもあって、人と人との間、人と組織の間、心と身体の間の橋渡しの仕事をしている。

見えるものと見えないものの間も最近は気になる。

西行は「願わくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」という和歌を歌い、本当にその季節に亡くなったとか。

私はさしづめ、「願わくは 縁側にて 秋死なむ その神無月の 望月のころ」と言ったところ。

隣の部屋で人がいる気配を感じつつ、外の自然の風景を見ながら死ねたら、この世に思い残すことはないな。

そのくらい、縁側が好きな私である。